男性も女性も若い方が妊娠率が高い
女性には、高齢妊娠や高齢出産があり妊娠には、タイムリミットがあると考えられています。奇形児やダウン症、先天異常の発症が少ない年齢層は、高齢出産と呼ばれる年齢より下の方です。妊娠適齢期の女性は、妊娠率も高く障害児出産のリスクも比較的少ないのです。ただしこれは、統計的な話なので25歳から35歳の妊娠適齢期の女性なら絶対安心大丈夫ということではありません。
自然妊娠できるのは、閉経の10年前まで(閉経の平均年齢が50歳前後なので40歳前後ということ)です。2013年厚生労働省が発表した初婚年齢は、男性は、30.7歳女性は、29歳です。
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女性の卵子が、年齢とともに老化し晩産化は、妊娠率を下げるだけでなく染色体異常のリスクも上がる説が一般的になってきました。でも男性の精子も年齢とともに精子の量は、減少し加齢とともに老化し運動率が悪くなります。
20年前は、女性の結婚適齢期は、クリスマスケーキにたとえられ25歳より前で嫁ぐのがよしとされてきました。でもここ最近は、女性の晩婚化晩産化がすすみ男性の初婚年齢も比例して高くなっています。女性と同じように男性の曲がり角も35才前後で精子の運動率が悪くなるそうです。実際クルーガーテスト(精子の形態学的検査)サバイバルテスト(精子の24時間後の生存検査)ハムスターテスト(精子受精能検査)などで精液の量、精液濃度、精子運動率、正常精子の割合を調べたところ加齢に影響を受けていることは、あきらか。父親の年齢も上がるにつれ流産の割合は高くなりもはや女性だけが不妊や奇形染色体異常流産に影響をあたえていると言えそうです。
精子の老化は、35才から 加齢で妊娠率が低下
女性の晩婚化が晩産化につながりダウン症や奇形児などに影響する!と育児書にも書いてあり精子は、毎日作られるから新鮮!卵子は、老化するから女性は、早く子作りをしなければならない!と書いてあることが多いです。年齢が上がるとともに女性の卵子の質が劣化するように男性の精子の質も劣化します。
特に女性の年齢が影響し女性が19歳〜34歳の場合男性の年齢が5歳上でも妊娠率に差が無いのに対し女性の年齢が35歳〜39歳以上だと男性の年齢が5歳上がると女性の生殖器内での精子の寿命が短くなり妊娠率がグンと下がるのだそうです。
女性は、高齢妊娠だの高齢出産だの35才問題は、みなさんもご存知の通り!精子も加齢による変化や衰えは、35才から40才。男性の曲がり角は、35才です。
精子は35才から減少 精子の奇形率 41才から増加
卵子は、老化する!は、もはや定説になっていますが、実は、精子も老化し受精能力に影響します。その年齢が、女性と同じ35才というから驚きです。卵子の中に20代から40代の男性精子を注入すると卵子は活性化するのに一部卵子を活性化させない精子がいるんだそうです。妊娠力は、卵子が主体と考えられてきましたが、受精させるために精子力も大切なんだそうです。面白い内容は、たくさん書いてありましたが要約すると以下のようなことらしい!
精液の量は、35歳過ぎると減っていく
精子の奇形率は、41歳から増えていく
「男性不妊バイブル」を運営する獨協医科大学越谷病院泌尿器科の岡田弘医師のブログが、特に興味深く新聞記事にコラムが掲載されたりしています。→精子が老化する男としない男がいる!?。
男性 妊娠させる能力 低下ボーダーラインは 35才
妊娠させる能力精子の運動率が下がるのは、35才が境目。
20〜34歳・・70%以上
35〜39歳・・65% ←35歳を境に能力が低下
40〜44歳・・54%
45〜49歳は41%
年齢による精子の数の減少や運動率の低下以外で気になるニュースがありました。それは、環境ホルモンによる精子数の減少です。過去50年の間に精子の数は、1割以上も減少していることです。50年前の1964年(昭和39年当時) 初婚年齢平均を厚生省のデーターで確認すると男性は、27.7歳24.5歳50年後の平成25年は、男性30.9歳女性29.3歳!しかも昭和30年代から昭和50年までの20年間は、初婚年齢に変化は、ほとんどありません!しかし平成20年から平成25年までは、毎年上昇!!していることです。今後環境ホルモンの影響で精子数が少なくなった男性と晩婚化が当たり前になり30代で結婚する男女が増えたとしたら男女ともに35歳までの5年間というタイムリミットでますます少子化が進んでいきそうで心配ですね。