パパになるための不妊治療
ママになりたい(パパになるための不妊治療) i-wish… [ 不妊治療情報センター ] |
精子が卵子にたどりつくまで 神秘的で過酷なサバイバルレース
男性の精子が、作られるのは、生殖器の中の精巣です。心臓が1回脈打つごとに、1000個の精子が、でき1日に1億個の精子がつくらます。0.06mmの1億個の精子は、すべて形が異なります。
副睾丸は、精子がストックされる場所です。精巣(金玉)は、体の外にぶらさがっているため体温より3度低くなっています。温度が低いほど精子の動きは、活発になりより多くの活発な精子が作られます。
精巣の中は、卵型の巨大ビルになっておりたくさんの精子は、そこに詰め込まれています。精子には、男女の性別があり頭部には遺伝子情報が組み込まれています。X染色体は、女性になる精子Y染色体は、男性になる精子です。Y染色体を持った男の精子は、運動能力に優れ卵子にたどりつくスピードが早いといわれています。数もX染色体より2倍近く多いといわれています。しかしX染色体より寿命が短いため最終的にたどりつくY染色体の数とX染色体の数に差はありません
元気で状態の良い精子は、全体の20%
生殖状態が良い男性でも元気で丈夫な精子は、全体の20%ほど。残りの80%は、受精のチャンスすら与えられないのです。
妊娠の確率を上げるには、新鮮な精子を出し続けることが大切で2〜3日おきに性交を行うことで妊娠率を上げることができます。※最近の研究では、女性のオーガズムも妊娠に影響することといわれています。
射精の瞬間から激しく過酷なサバイバルレースが始まる
精子は、射精の瞬間、秒速12キロの猛スピードで膣に向かいます。男性が「快感」「気持ち良い」と思っている瞬間に精子のサバイバルレースがスタートします。(笑)
精子は、前立腺と精のうで作られる液体と混じり合い精液となりびしょびしょになりながら膣内に放出されます。このときの精子の数は、2億5000万。2億5000万の精子は、子宮頸部に向かいます。Y染色体の精子は、素早い動きでレースをかけぬけます。X染色体を持った精子は、持久力があります。卵子と受精するための激しい生存競争を繰り広げます。しかし膣内は、酸性の保たれているため酸に弱い精子は、ほとんど力尽きてしまうのです。
膣内に入って30分。99%の精子は、子宮頸部で死亡します。生き残った1%だけに受精のチャンスが残されています。ふだんは、酸性の膣内は、排卵期近くになると頸管粘液の分泌によってアルカリ性に変化します。生き残りをかけた過酷なサバイバルレースは、まだまだ続きます。子宮頸部から子宮にたどりつく精子の数は3000個最初に放出された、0.0012%に減っています。
3000個の精子は、たった1つの卵子にたどりつくために白血球の餌食によって命を奪われます。卵管の入り口を見つけられるのは、このとき認証システムのようなものが働き作動し優秀な精子しか中に入れないようになっています。卵管は、癒しの空間になっており精子は、しばし待機の時間を与えられます。そして排卵の瞬間を待ち続けているのです。最後にたった1つの精子が、卵子の中にはいりこむともう他の精子は、入り込めません。
受精までに精子が過酷なサバイバルレースを勝ち抜いてきたことを考えると、生まれてきた命すべてが奇跡のように思えてきます。
受精までの熾烈なレース制した精子だけが、奇跡の命に
私も、主人も結婚してすぐに子宝に恵まれると思っていました。避妊しなければ授かるはず!長男夫婦だったので、跡継ぎを作るのも、義務のような雰囲気でした。不妊治療が、長くリセットするたび落ち込んだり心が折れそうになりましたが、精子が、過酷なサバイバルレースを通り抜けてきたと思ったら、赤ちゃんを授かった今、本当に「生まれ来てくれてありがとう」という思いでいっぱいです。
子宮内膜症や無排卵月経だったので、私のせいで不妊が長引いてしまったと自分をせめてきましたが、この動画を見て受精までの過酷なレースのカギを握るのは、精子だと実感しました。
男性不妊妊活
日本人男性は、不妊に対して消極的で、女性任せな部分も多いのですが、受精までの過酷なレースを勝ち抜ける元気で活発な質の良い「精子」を男性側には、意識してもらいたいと思いました。
精子は、陰嚢の中の精巣で作られます。精細管で74日間かけて作られた精子は2週間かけて精管に移動しさらに長さ40センチの精管を14日間かけて移動していきます。壮大で過酷なレースの準備をします。
「元気」で「活発」で「運動率が良い」精子になるように男性側も意識できると妊娠の確率が上がる気がしました。