幸福度が高いと出生率も上がる
博報堂と慶応義塾大学前野隆司教授が、全国47 都道府県を対象に地域しあわせ風土調査を行いました。調査は、2014年に行われたもので目的・目標を持ってやっていることがある、自分と他人をくらべない個性や自分らしさ食べ物など20の質問に回答してもらったものです。2014 年の結果ランキングは、以下のようになりました。(出生率は、平成23年度のデーターをもとに記入しました)
ベストテンを紹介します。上位は、沖縄九州が、独占してランクインしています。
1位 沖縄県 ※1.86人
2位 鹿児島県 ※1.64人
3位 熊本県 ※1.62人
4位 宮崎県 ※1.68人
5位 兵庫県 ※1.40人
6位 福岡県 ※1.42人
7位 京都府 ※1.25人
8位 高知県 ※1.39人
9位 神奈川県 ※1.27人
10位 長崎県
女の幸せは、やっぱり出産??
研究の結果女性の満足度が高い県ほど出生率が高いことがわかりました。女性が出産し子育てしやすい環境が大事なようです。最下位を見てみると(ワーストからのベスト10)以下のような結果でした。平成23年の出生率の平均は、1.39人なので子供の出生人数より出産後の育てやすさなどが影響しているのだと思います。
1位群馬県 ※1.41人
2位香川県 ※1.56人
3位徳島県 ※1.43人
4位岐阜県 ※1.44人
5位茨城県 ※1.39人
6位岡山県 ※1.48人
7位大阪府 ※1.30人
9位埼玉 ※1.28人
9位愛知 ※1.46人
幸福度が高い都道府県は出生率も高め
理想は、子供3人まで?
ワーストテンにランクインした県の出生率は、低いというより平均的。また未婚女性より既婚女性の方が、パートナーがいるせいか幸福と答える割合が高かったようです。そして興味深いのは、子どもの数・・1人より2人2人より3人子どもの数が多いほどHAPPYと答えている点です。4人子どもがいる女性は、幸せの度合いが下がります。子どもの数が増えると教育費などの負担が増えてくると推測できます。
子育てと仕事の両立が難しい日本の社会
仕事に関しては、自営業、専門職、公務員の女性は、満足度が高い一方で仕事を持たない専業主婦も幸せと答えています。パートやアルバイト会社員女性にとって働きにくい職場が多いのかもしれません。
幸福の尺度は人それぞれ、人生の勝ち組と負け組
子供を授かる前は、子宝に恵まれないことが不幸せだと思っていました。不妊治療にお金がかかったし精神的にも金銭的にも負担が大きかったです。生まれたばかりの赤ちゃんは、目の中に入れてもいいくらいカワイイ存在になりました。今は、まだお金がかからないけど子供の数が増えたり子供が大きくと既婚女性の幸福度は下がります。
保育園問題もあり日本は、子育てしやすい社会ではないのでしょう。人によって幸福の尺度は違います。うちの旦那は、収入が低いのに生活満足度が高く専業主婦の私は「旦那の給料もう少し高かったらな〜もっとお金があったら○○できるのに(買えるのに)」といつも思うので幸せの満足度は低いと思います。笑。人生には、勝ち組・負け組という言葉がありますが他人が決めることではなく自分自身の尺度で決まるものなんですよね。実際子供のいる生活は、バタバタ忙しいけど毎日癒やされます。子供がいるから勝ち組。子供がいないから負け組ということはありません。働いてお金を得ることも幸せなことだし赤ちゃんの寝顔を死ぬほど眺めていられるのも幸せなことなんだろうな〜って思います。
幸福にプラスなこと |
女性であること |
---|---|
幸福にマイナスなこと |
年齢が高いこと |
2014年の世界幸福度ランキング1位はオーストラリア。日本は20位
2015年の世界幸福度ランキング1位はスイス。日本は46位。
2016年の世界幸福度ランキング1位はデンマーク。日本は53位。
国民1人当りの実質GDP(国民総生産)コミュニテイ・ライフバランス・健康寿命・仕事などによりランキング結果が決まります。日本は順調に順位を下げています。女性にとって、結婚で人生が決まるわけでも出産で全てが決まるわけでもありません。夫婦にとって子は、かすがいといいますが結婚=子供という方程式の枠にはまらないと窮屈な世の中です。治療も進歩で40代で初産の女性も増えてきましたが思うような結果が出ずに悩んでいる人も多いと思います。
私自身、治療しているときは厳しい現実をつきつけられ人生のドン底でした。高齢妊活や不妊治療は、加齢という時間との戦いです。私は、自分を追い込んでしまって精神的にしんどかったので子宝に恵まれることが全ての目標ではないしゴールではないと‥‥当時の自分に言ってあげたいです。